映画【ブルース・オールマイティ】見どころ/あらすじ/ネタバレ/感想～神の力をそんなことに！？～

公開日： 2016/11/12 : 最終更新日：2017/02/02 イチオシ, コメディ, ヒューマンドラマ, 洋画

見どころ

監督は「エース・ベンチュラ」「ライアーライアー」が代表作のトム・シャドヤック。主演は「ライアーライアー」「マスク」などでお馴染みジム・キャリー(＝ブルース)、そして映画好きなら知らない人はいないであろう、モーガン・フリーマン(＝神)です。

これぞジム・キャリーって映画です。ジム・キャリーが作中で「マスク」さながらの演技を見せてくれ、見る人を楽しませてくれます！

そして、ジム・キャリーことブルースが神様の力を手に入れ、好き放題する訳ですが、「あ、そんな？あ、そんなことに使っちゃう！？」て感じで、ブルースの性格というか、人柄というか、ほんとに楽しませ笑わせてくれる映画です！
以下映画内容になります。

1 ブルースってどんな人？
2 チャンス到来！?
3 何をやってもうまくいかない
4 私は神だ
5 ブルース好き放題！
6 グレースと遂に…！？
7 神の仕事
8 亀裂※ネタバレあり
9 もはやお手上げ※ネタバレあり
10 グレースの本心※ネタバレあり
11 ブルースの願い※ネタバレあり
12 奇跡を起こすのは…※ネタバレあり
13 まとめ
14 感想

ブルースってどんな人？

『パン屋のレポートをするブルースと鼻をほじるシェフ』

主人公ブルースは”バッファロー”という小さな町のテレビ局レポーターとして十数年働いています。抜群のユーモアセンスで、人を笑わせたり、楽しませたりするのが彼の最大の取り柄。実際冒頭でブルースのレポートがあり、見る人を楽しませてくれます！

しかし、彼は今の仕事に満足していません。一向に昇進せず、ずっと現場レポーターとして働いてることにある種のコンプレックスを持っています。いつかはアンカーマン(メーンキャスター)に。それが彼の夢であり、目標です。

そんなブルースは、良き理解者グレースという愛する恋人と、贅沢ではないけれど、仲良く愛し合いながら毎日を過ごします。

チャンス到来！?

『張りきって生放送に臨むブルース』

ある日、会社で放送会議が行われます。しかしブルースの取材内容はボツにされてしまい、変わりにライバル、エヴァンの取材が採用されます。もちろんブルースは納得いきません。上司に直接抗議します。

すると、「次の放送で生放送レポーターをやっていいから、頑張れ。」ブルースはアンカーマンになれると思い、気持ちが高まります。ちなみに、現在のアンカーマンはこの放送で引退することになっています。

ブルースは張り切って生放送レポートに臨みます。そして放送中、スタジオでアンカーマン引退がお知らせされ、それと同時に新しいアンカーマンが発表されます。ブルースは、まだかまだかと言わんばかりの様子で待ちます。「新しいアンカーマンは…エヴァン！」

何をやってもうまくいかない

『神様に暴言を吐くブルース』

ここで放送がスタジオからブルースに変わります。ブルースはなんとも言えない表情をし、そしてこのあとショックのあまり、放送事故級のレポートをかましてくれます。言わずもがな、これが原因で会社を追い出されるようにしてクビになります。

家に帰り、グレースと話し合います。放送はグレースも見ていました。彼女はこんな踏んだり蹴ったりなブルースを必死に励まします。けれど、ブルースは自暴自棄になっており、そんな励ましくれる彼女の話にも耳を傾けません。最終的には「神様のバカヤロー！こうなってるのは全部あんたのせいだー！」的な暴言を吐きます(笑)

その直後、ブルースのポケベル(時代を感じますね笑)に知らない番号から着信があります。が、ブルースは無視します。翌朝もポケベルにその知らない番号から着信があります。自暴自棄になっているブルースはここでポケベルをぶん投げてぶっ壊します。

私は神だ

『正体を明かす神』

それでも鳴りやまないポケベルに、流石に気になり、ポケベルが示す場所へと行きます。たどり着いた先は人気のないところにたたずむビル。”万能社”という会社らしく中に入っていくと、だだっ広い何もない空間で老人が１人でせっせと掃除をしています。

この老人が会社の経営者らしく、さらにはこう言います。「自分は神だ。ブルース、君を待っていた。」あまりに突拍子がなさ過ぎて、当然のごとくブルースは「何言ってんだこいつ」と言わんばかりの態度を取ります。

神は「君は文句ばかり言う。さらには私(神)にも喧嘩を売る始末だ。」さらに「仕事の話をしよう。君が私の仕事をやってみろ。ここから出た瞬間私の全ての力を授ける。」

ブルースは逃げるようにしてその場を離れます。この直後から不可解なことが連続して起こります。ブルースはすぐにこの出来事全部が自分の仕業なんだと、神様の力を本当に授かったんだということに気付きます。

ブルース好き放題！

『神の力を使い、スープを真っ二つにするドヤ顔のブルース』

ここで神が再び現れ、神の力を使う場合は２つのルールを守れと言います。それは「自分の正体を明かさないこと。人の心は操れない、ということ。」これを伝え、神はバカンスに行くと言い姿を消します。

ここからブルースの、まさに好き放題、完全に自分の私利私欲のために力を使いまくります。そしてブルースは、仕事を取り戻すためカメラを回し、神の力を使い特ダネを連発させます。そんなブルースが会社に復帰するのに時間はかかりませんでした。なんと１日で復帰！笑

グレースと遂に…！？

『ブルースの発言にドキドキするグレース』

一気に運が向いてきたブルースは「一生の思い出になる夜だから」と言い、グレースを初めてデートしたレストランへと、食事へ誘います。グレースは「そんなことはない」とは思いつつ、もしかしたらプロポーズかも…と淡い期待を寄せつつレストランへと向かいます。

良い雰囲気の中、食事は進行します。するとブルースが「食事が終わるまで待てない」と、突然グレースの前にひざまずきます。グレースはあたふたしながら、「心の準備ができてないから待って！」そして、ブルースは言います。「アンカーマンになった…！」グレースは複雑な表情、感情になります。

神の仕事

『神の仕事ちゃんとしてるか、と様子を伺う神』

ブルースが楽しく話していると、突然、頭の中にたくさんの人の声が聞こえてきます。耐えきれなくなり外に出ると、神が再び現れます。この声の正体はバッファローの人たちの祈りの声だと言い、答えないと永遠に鳴りやまないと言います。要するに、「お前神の仕事してねーだろ。ちゃんと仕事しろ。」です(笑)

ブルースは家に帰り、頭の中の祈りの声をパソコンに入れ整理します。整理したところ、祈りの件数はというと、なんと、１００万件以上！これには流石のブルースも一旦ブレイクタイムをいれます(笑)そのあとブルースがしたことは…全部承認！！

亀裂※ネタバレあり

『グレースを振り向かせようとするブルース』

ブルースはアンカーマンになった記念でパーティーに呼ばれたりと、順風満帆な日常を送ります。一方グレースは食事の件以来、ご機嫌ナナメです。さらに間の悪いことに、パーティーで、ブルースが他の女性とキスしているところ(ブルースは不本意)を目撃してしまいます。ブルースは必死に弁解しますが、グレースは聞く耳持たず、そのまま家を出ていってしまいます…。

ブルースは、翌日からあらゆる手を駆使し、グレースに許しを乞います。神の力を使いラジオだったり、テレビだったりを使ってグレースを振り向かせようとします。

それでもグレースからの返事はないので、ブルースは彼女の職場(保育園)へと行きます。「許してほしい。君がいなきゃ駄目だ」とブルースは言いますが、グレースは「愛してたわ」と言いそのまま職場へ戻っていきます。

もはやお手上げ※ネタバレあり

『奇跡とは何か、語る神』

一方バッファローの町では異変が起こり始めていました。町の人の祈りが全部叶ったことで、世界の終わりだなんだと暴動が起きたのです。ブルースはもはやお手上げ状態。神の手を借りに行きます。訪れたのは神と最初に出会った場所”万能社”。神はまた何もない空間でせっせと清掃をしていました。

ブルースは助けを乞いますが、神は言います。「神の力は、所詮手品であり、本当の奇跡というのは人が起こすもの。」神の力を使い特ダネを連発させるのは、手品。子供がドラッグを辞め、学校に通うこと、これが奇跡。といった具合に。「神になんか頼らずとも、人には奇跡を起こす力がある。奇跡を願うなら、自分で行え。」そう言い、神は去っていきます。

暴動は収まり、それ以降ブルースは、やたらめったらと神の力を使うことを止めます。せっかく手に入れたアンカーマンの座も、自分の力じゃないということでエヴァンに返上します。そして、自動で”YES”にしていたバッファローの町の人たちの祈りもパソコンの電源ごと切り、断ち切るのです。

グレースの本心※ネタバレあり

『必死に祈るグレース』

他人任せだった、人のせいばかりにしていたブルースから脱却し、日々を過ごしていたところグレースの姉に出会います。そこであることを知ることになります。「グレースは毎夜、ブルースのことを祈っている。」

ブルースはすぐにパソコンを起動させ、グレースの祈りを調べます。すると、何十件も祈りが届いているのです。すべてブルースに関する祈りばかり。”ブルースをお救いください。自分を見出すように”とか”迷っている彼に手を差し伸べ、力をお与えください”とか。

その夜、ブルースはこっそりとグレースの寝床を覗きに行きます。すると、グレースは祈っていました。そして、涙ながらに、「神様、私はブルースを愛しています。」「でもまた傷つくのが恐い。それならば彼のことを忘れたい。彼を忘れさせてください。」と必死に祈っていたのです。

ブルースの願い※ネタバレあり

『本当の願いを言うブルース』

グレースの本心を知ったブルースは、土砂降りの中、打ちひしがれながらトボトボと歩きます。途中ひざまずき、叫びます。「僕はどうすりゃいいんだ…。神、あなたの意志に従います！」すると、明るい光が射し込んできて…正面からトラックが突っ込んできます！ブルースは道路のど真ん中で膝まずいていました。目を開けると、雲の中のような空間が辺りに広がり、目の前には神がいます。

ブルースは死んでしまったらしく、神は最後に祈ることはあるか？と聞きます。ブルースは人々の平和を祈りますが、「それは本当の祈りじゃないだろ」と、ダメ出しを受けます(笑)ブルースの本当の願い…。

それは、”グレースを取り戻すこと”ではなく”グレースに幸せになってほしいこと”でした。グレースを幸せにしてくれるなら、自分じゃなくても、自分と同じようにグレースを愛する人と出会い、そして幸せになってほしい。それがブルースの本当の願いでした。

神は「良い祈りだ。チャンスをやる。」と言い、ブルースを現世へと戻します。目を覚ますと、病院のベッドの上。目の前にはグレースがいました。2人はお互いに「わるかった」と、懺悔し合い、愛を確かめ合うのです。